建物が好きです。
新しいモノも、ちょっと古いモノも、とても古いモノも。
高知県立坂本龍馬記念館です。
見渡す限り、水平線が続く太平洋へ、水平ではなく、少し空に向かうような角度で、伸びやかに建っています。
建物の中に居るのですが、
外へ、見知らぬ世界へ、大海原へ向けて飛びだそう、
と誘われている感じがしました。
単なる階段なのですが、その形状からか、上へ上へとイザナワレル 奇妙な感覚が生じたのを覚えています。
あぁ、この景色を魅せる為に、幾何的な建物を小高い丘に配置したのか、と気付かされる瞬間でした。
そうなんです。坂本龍馬「博物館」ではなく、「記念館」なのです。
彼の思想や情熱を表現した建物だったのでしょうか。
坂本龍馬の夢と希望は、建物ではなく、この高知の空と海で表現されているのかもしれない、と感じています。
見て頂いた皆さん、ありがとうございました。