建物が好きです。
新しいモノも、ちょっと古いモノも、とても古いモノも。
兵庫県 淡路夢舞台 あわじグリーン館です。
淡路島の山を削った跡地に、動物、植物そして人間が共生できる空間を、安藤忠雄氏がデザインされました。
ここは一帯が遺跡の様な雰囲気です。
そんな自然溢れる中で、大きなガラスの箱はあります。
ガラスの箱には数多くの植物が人々の訪れを待っています。
鉄とガラスとコンクリート。
近代の建物を構成する素材で出来た建物ですが、緑に埋もれ、昔からある建物、ある意味廃墟の様な雰囲気を醸し出しています。
植物の緑が美しい。
ここでは、建物ではなく、自然が主人公なのだと感じます。
ガラスの箱の中は、最上階から最下階へ降りながら鑑賞して行く動線です。
上に下に、右に左に、限りある空間を高く、広く感じさせる構成です。
見上げるガラスの屋根が、その空間を拡げているのでしょうか。
ガラスの箱の中では、近代の西洋的な庭がありました。
両脇にある柱が、古代の神殿の様です。
緑豊かな西洋の遺跡空間が、ここ日本にも在りました。
見て頂いた皆さん、ありがとうございました。