PCが得意と誤解した50代の僕の日記

50代の僕の日記、備忘録です。

イナクナルこと。

桂ざこば師匠が亡くなられました。

 


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軽妙な話術で、皆さんを虜にされた噺家でした。

ざこば師匠が毒を持って、あの笑顔で、軽妙な語り口で噺ているのがおもしろくて、たのしかった。

大好きでした。

ご冥福をお祈りします。

 

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だけど、僕、小さい時はこの方、苦手、というより嫌いだったんです。

泉ピン子さんも含め。

 

そう、共通点は、「ウイークエンダー」。

日本テレビ系列で土曜の夜遅くに放送されてたんです。

今見てもイカすデザインと、あのちょっと挑発的な音楽で。

本当は、別に、ざこば師匠達が嫌な訳ではなかったと思います。

 

内容がね。

 

 

ちょっとエッチな感じだったんですよ。

再現フィルムとか。

エッチって言うか、女性のモニョモニョモニョ、、、。

 

幼かった僕は、「ナニカ、ヨクナイモノヲ ミテイル。」って、眉を顰めながら、両親の横で熱心に観ていました。

そう、なんかチョットわるいコトしているみたいって、感じてたんです。

 

ぼくに、「わるいコト」をさせている、あの「番組」がワルイのだ。

ワルイ番組に出ているヒト達は、同じようにワルイにキマっている。

ワルイヒト達は、キライだ。僕をヘンナ気持ちにさせる。

小さな僕は、そう思い、ワルイ番組を熱心に観て、オトナへの何かを学んでいきました。

 

考えてみれば僕の両親は、あんなに小さい子の前で、夫婦揃ってよくあんな番組見てたな。

でも週明け、友達とも「ウィークエンダー」のコトを話していた気がする。

どこの家庭も一緒だったのでしょう。

 

時代かな。

 

実際には10時頃から1時間くらいの放送だったかな。子供にしては遅くの時間だった、って事です。興味のある人は、細かな時間等はネットで調べてみて下さい。何もかもココに書くのは野暮ってもんで。

 

ある程度、年を重ねて、ざこば師匠の言葉を聞くと、ざこば師匠の、喜び、笑い、悲しみ、怒りが、スッと入ってきました。

 

今は、ワカリマス。

 

ヒトに伝えるのに一生懸命だったんだな。

若い時はガムシャラに、落語家なのか、タレントなのか、とにかく売れるコトを一番に。

お歳を重ねられては、自分の苦労を、ヒトへの優しさへ変えることの出来る噺家さんになったんだなぁ。

もっと、おもしろいお噺を聴きたかった。

けれど、後進の噺家さん達が、師匠の想いを、きっと引き受けてくれます。

 

ところで、大人になって思うのは、いま、同じ番組やっても、面白いんじゃないかな。

芸能人が、その週の事件を、タレントならではの口調で説明、解説する。

時には悪辣非道な事件に関しては、僕たちの代わりに怒り、時には涙ながらに感動を伝える。

 

あ、今もやってますね。チョット形を変えて。

今も良いけど、松ちゃんがいた時は、チョット毒があってよかったな、「ワイドなショー」。

 

僕は毒が好きなようです。

 

見て頂いた皆さん、ありがとうございました。